イギリスの大学や大学院を出たあと、そのまま現地に残って働けないのだろうか。
そう考えて「イギリス 卒業後ビザ」と検索する方は多いと思います。
先に結論を書くと、その制度は実在します。
イギリス政府の公式名称は「Graduate visa」といいます。
日本語の「卒業後ビザ」は通称なので、公式ページを探すときはこの英語名で見てください。
留学を経験した立場から、公式の情報だけで整理します。
この記事は、GOV.UK の「Graduate visa」「Student visa」「Pay for UK healthcare as part of your immigration application」の3ページを2026年9月16日に当たって書きました。
公表されていない項目は、公表されていないとそのまま書きます。
日本円への換算は申請日の為替で変わるため、この記事では行いません。
■先にこの記事の結論
- ✓ 正式名称は Graduate visa。日本語の「卒業後ビザ」は通称です
- ✓ 滞在できるのは 2年(2026年12月31日までに申請した場合)
- ✓ 2027年1月1日以降に申請した場合は 18か月に変わります
- ✓ 博士号など doctoral qualification を取った方は 3年
- ✓ 申請料は £937、医療サーチャージは通常 1年あたり £1,035
- ✓ 申請時にイギリス国内にいることと、Student visa を持っていることが条件
- ✓ 決定は通常8週間以内。待っている間もイギリスに滞在できます
イギリス 卒業後ビザ(Graduate visa)とは何か。公式ページの定義を確認しました
公式の名前は Graduate visa です
GOV.UK には「Graduate visa」という名前のページがあります。
そこに書かれている説明は1文です。
イギリスで対象となるコースを修了したあと、少なくとも18か月イギリスに滞在する許可を与えるビザ、と定義されています。
日本語の記事では「卒業後ビザ」「就労ビザ」などいろいろな呼び方をされます。
ただ、公式ページを自分で読みにいくときは Graduate visa という綴りで探してください。
「少なくとも18か月」という書き方の意味
公式の冒頭は「at least 18 months」、つまり最低でも18か月と書かれています。
実際の長さは、申請した日と学位の種類で変わります。
18か月は下限であって、多くの方は2年または3年になります。
具体的な分かれ目は、次のH2でそのまま書き出します。
申請するときイギリス国内にいる必要があります
公式ページには「You must be in the UK when you apply」と書かれています。
日本に一度帰国してから申し込む形は、公式の条件に合いません。
修了後の帰国日を決める前に、この1行を頭に入れておいてください。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザの滞在期間は2年か18か月か3年。分かれ目は申請した日です
2026年12月31日までに申請すると2年です
公式ページには、期間が2つの条件で分けて書かれています。
2026年12月31日までに申請した場合は2年です。
この記事を書いている時点は、まだこの2年の側にあたります。
2027年1月1日以降の申請は18か月に短くなります
もう一方の条件が、2027年1月1日以降の申請です。
この場合、滞在できる期間は18か月と書かれています。
同じビザでも、申請日が年をまたぐかどうかで半年ぶん変わることになります。
コースの修了時期が年末にかかる方は、ここを先に確認しておく価値があります。
博士号など doctoral qualification は3年です
PhD またはその他の doctoral qualification を持っている場合は3年になります。
この3年には、上の「2026年12月31日まで」という日付の条件が付いていません。
公式ページの書き方は、2年と18か月の説明とは別の1文になっています。
期間が始まるのは「承認された日」です
ビザの開始日は、申請が承認された日からと書かれています。
卒業式の日でも、コースの修了日でもありません。
審査に時間がかかっても、その分だけ滞在期間が後ろにずれる形になります。
| 条件 | 滞在できる期間 |
|---|---|
| 2026年12月31日までに申請 | 2年 |
| 2027年1月1日以降に申請 | 18か月 |
| PhD またはその他の doctoral qualification | 3年 |
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザの申請条件4つを、公式ページの箇条書きどおりに並べます
4つすべてに当てはまることが条件です
公式ページは「次のすべてが当てはまるなら申請できる」という形で条件を並べています。
- ✓ イギリス国内にいること
- ✓ 現在のビザが Student visa または Tier 4(General)student visa であること
- ✓ そのビザで、イギリスの学士号・大学院の学位・その他の対象コースを、決められた期間以上学んだこと
- ✓ 教育機関が、コースを修了したことを Home Office に伝えていること
この4つは「どれか1つ」ではなく「すべて」です。
4つ目は自分では確認しにくい条件です
4つ目の「Home Office に伝えたか」は、学生本人の手元では見えません。
公式ページも、分からないときは教育機関に聞いてよいと案内しています。
大学や語学学校の担当部署に、報告済みかどうかを確かめるのが確実です。
対象にならない場合の案内も書かれています
Graduate visa の対象にならない場合について、公式は1行だけ触れています。
イギリスに残るための別の種類のビザに当てはまる可能性がある、という書き方です。
どのビザなら通るかまでは、このページには書かれていませんでした。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザの対象になるコースと、教育機関に求められる条件
教育機関には track record of compliance が必要です
コースを提供した教育機関には条件が付いています。
licensed sponsor であり、かつ track record of compliance を持っていることが必要です。
確認のしかたも書かれています。
一覧の Status の列に「Student Sponsor – Track Record」と表示されているかを見る、という説明です。
学位は3種類が挙げられています
通常は次のいずれかを修了している必要がある、と書かれています。
- ✓ イギリスの学士号(bachelor’s degree)
- ✓ イギリスの修士号(master’s degree)
- ✓ イギリスの PhD または doctorate
語学学校の短期コースは、この3つのどれにも当たりません。
学位以外でも対象になるコースがあります
公式ページは、学位以外の対象コースも名指しで挙げています。
- ✓ Solicitors Regulation Authority が承認した law conversion course
- ✓ イングランドとウェールズの Legal Practice Course
- ✓ 北アイルランドの Solicitors Course
- ✓ スコットランドの Diploma in Professional Legal Practice
- ✓ イングランドとウェールズの Bar Practice Course、北アイルランドの Bar Course
- ✓ PGCE(Postgraduate Certificate in Education)
- ✓ PGDE(Postgraduate Diploma in Education)
法律と教職の専門課程が、はっきり名前で挙げられているのが特徴です。
規制された職業につながるコースも可能性があります
コースに合格したことで、イギリスの法律や公的機関が規制する職業に就く資格が得られた場合です。
この場合も申請できる可能性がある、と書かれています。
対象かどうかは教育機関が教えてくれる、という案内になっています。
Student Union Sabbatical Officer の扱い
学生自治会の専従役員として Student visa を持っている方にも、個別の項目があります。
その場合、今のビザが始まる直前に対象コースを修了していることが条件です。
日本からの留学ではあまり出てこない条件ですが、公式に項目として存在します。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa|The course you studied」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザで問われる「イギリスで何か月学んだか」の数え方
コースの長さで基準が2つに分かれます
イギリス国内で学んだ期間には、はっきりした基準があります。
- ✓ コースの総期間が12か月を超える場合は、イギリスで最低12か月
- ✓ コースの総期間が12か月より短い場合は、そのコースの全期間
1年制の修士課程なら、実質的にその1年をイギリスで過ごすことが求められます。
「イギリスで学んだ」の定義が書かれています
公式ページは、イギリスで学ぶという言葉の意味も説明しています。
教育機関がその場にいることを求めたときに、イギリスにいたという意味です。
例として、講義に出るときや指導教員と会うときが挙げられています。
つまり、常に国内にいなければならないという意味ではありません。
公式が挙げている具体例
ページには例がそのまま載っています。
1年間の修士課程を取っていて、学期休みや週末にイギリスを離れていた場合の話です。
その場合でも、イギリスで1年学んだこととして数えられると書かれています。
休暇のたびに帰国していた方にとっては、重要な1文だと思います。
途中でコースを変えた場合
教育機関が、新しい Student visa を取らずにコース変更を認めた場合の記載もあります。
その場合は、変更後のコースを修了していれば足りるとされています。
元のコースまでさかのぼって修了を求められるわけではありません。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa|The course you studied」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザに残っている新型コロナ(COVID-19)の特例と日付
国外で学んだ期間を数えられる場合があります
公式ページには、いまも COVID-19 に関する項目が残っています。
COVID-19 のためにイギリス国外で学ぶ必要があった場合、期間の規則が当てはまらないことがある、という説明です。
ここは日付が細かいので、そのまま書き出します。
ビザが12か月を超えていた場合
Student visa または Tier 4 ビザが12か月を超えるものだった場合です。
2020年1月24日から2022年6月30日までの国外での就学期間を、イギリスでの就学として数えられます。
オンライン授業で母国に戻っていた期間が、この範囲に入る方もいるはずです。
ビザが12か月以下だった場合
こちらは、次のどちらかに当てはまれば申請できるという書き方です。
- ✓ 2021年6月21日より前にコースを開始し、2021年9月27日までに Student visa でイギリスに入国した
- ✓ 2021年6月21日から2022年6月30日までの間にコースを開始し、2022年6月30日までに入国した
日付が4つ出てくるので、自分のパスポートの入国スタンプと突き合わせて確認してください。
この特例が今後どう扱われるかについては、公式ページに記載がありませんでした。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa|The course you studied」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザの費用は申請料£937と医療サーチャージの2つです
申請料は£937です
公式ページは、支払うものを2つ挙げています。
1つ目が申請料の£937です。
2つ目が healthcare surcharge、いわゆる医療サーチャージです。
金額は公式表示の通貨のまま書いています。
日本円への換算は申請日の為替で変わるため、この記事では行いません。
医療サーチャージは通常1年あたり£1,035です
Graduate visa のページには、医療サーチャージは通常1年あたり£1,035と書かれています。
滞在する年数のぶんだけ支払う仕組みです。
そして、期間別の合計額も別ページで示されています。
期間別の医療サーチャージ(公式の記載どおり)
| 卒業後ビザの期間 | 医療サーチャージの額 |
|---|---|
| 18か月 | £1,152.50 |
| 2年 | £2,070 |
| 3年 | £3,105 |
この3つの数字は、GOV.UK の「How much it costs」にそのまま載っています。
実際にいくら払うかは申請のときに案内される、とも書かれています。
公的医療の分野で働く方には別の案内があります
医師や看護師、health or adult social care で働く方向けの項目です。
Health and Care Worker visa の対象かどうかを確認するように案内されています。
そちらは申請料が安く、年間の医療サーチャージを払う必要がないと書かれています。
また、医療サーチャージを払ったあとに公的医療部門の仕事に就いた場合の記載もあります。
その場合、払い戻しを受けられる可能性があるとされています。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa|How much it costs」(2026年9月16日取得)/GOV.UK「Pay for UK healthcare as part of your immigration application」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザの申請に必要な書類を公式の一覧から書き出します
必ず用意するもの
申請のときに提出するものとして、2つが挙げられています。
- ✓ 身元と国籍を示す有効なパスポート、またはその他の渡航文書
- ✓ Student visa または Tier 4 ビザを申請したときの CAS リファレンス番号
CAS は Confirmation of Acceptance for Studies の略です。
CAS 番号が見つからないとき
CAS 番号は、コースの席を提示したときに教育機関から送られたものです。
何年も前のメールにある方もいると思います。
見つからない場合は教育機関に問い合わせるように、と公式に書かれています。
BRP には使用期限の記載があります
有効な Student visa を持っていることの証明には、BRP を提出すると書かれています。
BRP は biometric residence permit の略です。
カードに印字された期限から24か月後か、2026年12月31日のどちらか早い方まで使えると書かれています。
ここも日付が入っている項目なので、申請前に公式で最新の記載を見てください。
状況によって求められる書類
事情によっては、追加で求められるものがあると書かれています。
- ✓ パートナーや子どもが一緒に申請する場合、その関係を示す証明
- ✓ 過去12か月に学費と生活費の両方を出した奨学金・スポンサー提供者がいる場合、その承認レター
書類が英語かウェールズ語でない場合は、認証翻訳が必要と書かれています。
日本語の戸籍や証明書を出すときに関わってくる部分です。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa|Documents you’ll need to apply」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザの申請手順を、オンライン申請から決定まで順に並べます
申請はオンラインだけです
公式ページは「You must apply online」と書いています。
途中で保存して、あとから続きを入力することもできます。
パートナーと子どもは、それぞれ別に申請する必要があります。
いつ申請するかにも条件があります
申請は、Student visa または Tier 4 ビザの期限が切れる前に行う必要があります。
また、教育機関が修了を Home Office に伝えたあとであることも条件です。
卒業式を待つ必要も、証明書が届くのを待つ必要もないと明記されています。
本人確認の方法は2通りです
申請の一部として、身元を証明する手続きがあります。
- ✓ 「UK Immigration: ID Check」アプリで身分証を読み取る方法
- ✓ UKVCAS のサービスポイントで指紋と写真を提供する方法
どちらになるかは、出身国と持っているパスポートや在留カードの種類で決まります。
申請を始めると、どちらが必要か案内されると書かれています。
UKVCAS に行く場合、手続きの間パスポートを預かることがあるとされています。
決定が出るまでの渡航には制限があります
ここは見落とすと重い項目です。
決定が出るまで、イギリス・アイルランド・チャネル諸島・マン島の外へ渡航してはいけないと書かれています。
渡航した場合、申請は取り下げられるとされています。
修了後に一時帰国を考えている方は、申請のタイミングと合わせて計画してください。
決定までは通常8週間です
オンライン申請と身元証明、書類の提出を終えたあとの話です。
通常は8週間以内に決定が出ると書かれています。
待っている間はイギリスに滞在できます。
長引く例として、提出書類の確認が必要な場合や、犯罪歴などの個人的な事情が挙げられています。
取り下げと返金、そして eVisa
申請の取り消しを求めることはできます。
ただし返金されるのは、UKVI が処理を開始していない場合だけと書かれています。
申請が認められると、eVisa というデジタルの在留記録が発行されます。
受け取り方は決定の通知メールや書面で案内され、UKVI アカウントの作成が必要になります。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa|Apply」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザでできること・できないことを公式の箇条書きで分けます
できることは6つ挙げられています
- ✓ ほとんどの職種で働くこと
- ✓ 仕事を探すこと
- ✓ 自営業として働くこと
- ✓ 条件に合えば、パートナーや子どもとイギリスで暮らし続けること
- ✓ 海外へ行き、イギリスに戻ってくること
- ✓ ボランティア活動をすること
雇用主を先に決めておく必要がある、とは書かれていません。
仕事を探すこと自体が、できることの中に入っています。
ボランティアには4つの条件があります
ボランティアは無給であること、そして次のいずれかの団体であることが条件です。
- ✓ 登録された慈善団体
- ✓ ボランティア団体
- ✓ 慈善団体やボランティア団体のために資金を集める関連団体
- ✓ 法令に基づく団体(政府が任命した団体。例として Historic England)
団体の種類まで指定されているので、無給ならどこでもよいという形ではありません。
できないことは2つです
- ✓ ほとんどの公的給付(public funds)や国家年金を申請すること
- ✓ プロのスポーツ選手として働くこと
申請が認められると、できることとできないことの完全な一覧が渡されると書かれています。
つまり、公式ページの箇条書きは要点だけということになります。
このビザで学べる範囲には制限があります
Graduate visa で勉強できるのは、Student visa の対象にならないコースだけです。
Student visa の対象になるコースなら、Student visa を延長する形になります。
機微な分野の研究をする場合は、ATAS の証明書が必要になることがあります。
ATAS は Academic Technology Approval Scheme の略です。
延長はできません
公式ページには、Graduate visa は延長できないと書かれています。
ただし、別の種類のビザへ切り替えられる場合があるとされています。
例として Skilled Worker visa が挙げられています。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa|Overview」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザでパートナーや子どもを一緒に残す条件
dependant の定義
公式ページは dependant を3つの形で定義しています。
- ✓ 夫、妻、シビルパートナー、または未婚のパートナー
- ✓ 18歳未満の子ども(滞在中にイギリスで生まれた子を含む)
- ✓ 18歳以上で、現に dependant としてイギリス滞在の許可を持つ子ども
原則として、現在の Student visa の dependant だった人が対象です。
申請が認められた場合、家族のビザは本人と同じ日に終わります。
パートナーについて求められる証明
パートナーの場合、次のいずれかを証明できる必要があります。
- ✓ イギリスで認められたシビルパートナーシップまたは婚姻の関係にある
- ✓ 申請時点で2年以上一緒に暮らしている
- ✓ 申請時点で2年以上の関係があるが、仕事や学業、文化的な事情で同居できない
同居していない場合は、関係が続いていることの証拠が求められます。
例として、定期的な連絡、経済的な支え合い、子どもの世話、一緒に過ごす時間が挙げられています。
子どもについての条件と住所の証拠
子どもは本人と同居していることが条件です。
ただし、寄宿学校や大学など全日制の教育のために家を離れている場合は例外とされています。
また、結婚やシビルパートナーシップをしていないことも条件です。
住所の証拠として、銀行明細、クレジットカードの請求書、運転免許、NHS の登録書類、大学やカレッジからの公式レターが挙げられています。
イギリスで生まれた子どもの扱い
滞在中にイギリスで子どもが生まれた場合の項目もあります。
イギリスで生まれても自動的に英国市民になるわけではない、と明記されています。
子どもと一緒にイギリスを出入りしたい場合は、dependant のビザを申請する必要があります。
その際は、両親の名前が載った full UK birth certificate が必要とされています。
家族の申請には UAN が必要です
家族はそれぞれ別に申請し、それぞれビザ代を払います。
申請には本人の申請番号(UAN=Unique Application Number)が要ります。
UAN は Home Office からのメールや書面に記載されると書かれています。
家族の決定も、通常8週間以内に出るとされています。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa|Your partner and children」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザとStudent visaのつながり。切り替えの前後関係を整理します
Student visa のページにも同じ説明があります
GOV.UK の Student visa のページにも、Graduate visa への切り替えが書かれています。
期間の説明は Graduate visa のページと同じ内容です。
2026年12月31日までの申請で2年、2027年1月1日以降で18か月、博士号なら3年です。
2つのページで食い違いは見当たりませんでした。
Student visa の手数料は£558です
Student visa のページには、手数料が£558と書かれています。
国外から申請する場合も、国内で延長・切り替えをする場合も同じ額です。
Graduate visa の£937とは別の金額なので、混同しないようにしてください。
切り替えの順番は「修了の報告」が先です
Graduate visa は、教育機関が修了を報告したあとに申請します。
そして、Student visa の期限が切れる前に申請します。
この2つの間に収まる期間が、実際に動ける窓口になります。
窓口が何日あるかは人によって違うため、公式ページに一律の日数は書かれていませんでした。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Student visa」(2026年9月16日取得)/GOV.UK「Graduate visa」(2026年9月16日取得)
【調べてわかったこと】イギリス 卒業後ビザの公式ページに書かれていなかったこと
年齢の条件は記載がありませんでした
Graduate visa のページ全体を読みましたが、申請者の年齢に関する条件は出てきませんでした。
ページ内で年齢が出てくるのは、子どもが18歳未満か18歳以上かという dependant の話だけです。
申請者本人の年齢上限については、公式ページに記載がありませんでした。
英語力の試験スコアの記載もありませんでした
IELTS などの英語試験の名前は、このページには出てきません。
英語という語が出てくるのは、書類が英語かウェールズ語でない場合の翻訳の話だけです。
Graduate visa 単体で求められる英語力の基準は、公式ページに記載がありませんでした。
預金残高などの資金要件も見当たりませんでした
Student visa のページには生活費の証明に関する項目があります。
一方、Graduate visa のページには、そうした資金要件の項目が見当たりませんでした。
お金に関する記載は、申請料と医療サーチャージ、そして奨学金提供者のレターだけでした。
最低年収や雇用主の条件もありませんでした
「ほとんどの職種で働ける」という書き方はありますが、年収の下限は出てきません。
雇用主がスポンサーになる必要があるという記載も見当たりませんでした。
週あたりの就労時間の上限についても、公式ページに記載がありませんでした。
永住につながるかどうかは書かれていません
Graduate visa の期間が、永住(indefinite leave to remain)の年数に数えられるかどうかも探しました。
このページには、永住に関する記載がありませんでした。
2回目の申請ができるかどうかについても、記載は見当たりませんでした。
書かれていないことを、書かれているかのように補うことはしません。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa」(2026年9月16日取得)
【調べてわかったこと】イギリス 卒業後ビザの医療サーチャージは、学生のときと単価が違います
学生は£776、それ以外は£1,035です
GOV.UK の医療サーチャージのページには、年額が区分ごとに書かれています。
学生とその扶養家族、そして Youth Mobility Scheme のビザの方は1年あたり£776です。
申請時に18歳未満だった方も1年あたり£776です。
そして、それ以外のすべての申請は1年あたり£1,035と書かれています。
Graduate visa は£1,035の側です
Graduate visa のページは、通常1年あたり£1,035と書いています。
つまり、学生向けの£776の区分ではありません。
Student visa から Graduate visa に切り替えると、この単価が上がることになります。
ここは見落としやすいので、予算を組むときに気をつけてください。
18か月の£1,152.50という数字の説明
医療サーチャージのページには、1年を超える場合の計算方法も書かれています。
18か月以下なら年額に年額の半分を足す、という説明です。
Graduate visa の18か月が£1,152.50となっているのは、この規則に沿った額です。
2年の£2,070、3年の£3,105も、£1,035を基準にした額として示されています。
支払いが遅れた場合の期限も書かれています
サーチャージを払っていない場合、UKVI からメールが届くとされています。
イギリス国内にいる場合は10営業日、国外にいる場合は7営業日以内に支払う必要があります。
この期間内に全額を払わないと、申請は認められないと書かれています。
迷惑メールフォルダも確認するように、という注意書きも添えられています。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Pay for UK healthcare as part of your immigration application」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザの申請前に確認する7つのこと
1|申請する日にイギリス国内にいるか
公式の条件の1つ目です。
帰国の航空券を取る前に、申請の日程を先に決めてください。
2|教育機関が修了を報告したか
Home Office への報告が済んでいるかを、教育機関に確認します。
この報告が終わる前は、申請の条件を満たしません。
3|今のビザの期限はいつか
Student visa または Tier 4 ビザの期限前に申請する必要があります。
期限の日付を手元のカレンダーに入れておくと安全です。
4|CAS 番号を出せるか
Student visa を申請したときの CAS 番号が必要です。
古いメールの中を先に探しておくと、申請当日に慌てずに済みます。
5|申請日が年をまたがないか
2026年12月31日までなら2年、2027年1月1日以降なら18か月です。
年末に修了する方は、この境目を必ず見ておいてください。
6|決定が出るまで出国しない予定を組めるか
決定までイギリス・アイルランド・チャネル諸島・マン島の外に出られません。
通常8週間という目安を前提に、予定を組む必要があります。
7|£937と医療サーチャージを用意できるか
申請料と医療サーチャージは別々に必要です。
医療サーチャージは、期間に応じて£1,152.50・£2,070・£3,105のいずれかです。
支払いはデビットカードかクレジットカードで行う、と書かれています。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa」(2026年9月16日取得)/GOV.UK「Pay for UK healthcare as part of your immigration application」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザについてよくある質問
語学学校に通っただけでも申請できますか
公式ページが挙げているのは、学士号・修士号・博士号などの学位です。
それに加えて、法律系の専門課程と PGCE・PGDE が名指しで挙げられています。
語学コースがこの一覧に入っているという記載は、ありませんでした。
日本にいる間に申請できますか
公式ページは、申請時にイギリスにいる必要があると書いています。
この条件は、冒頭と「The course you studied」の両方に出てきます。
2か所で繰り返されているので、重要な条件として扱われていると考えられます。
卒業式まで待つ必要はありますか
待つ必要はないと明記されています。
教育機関が修了を Home Office に伝えていれば申請できます。
卒業証書の受け取りも、条件には含まれていません。
審査の間、アルバイトはできますか
公式ページには、決定を待つ間イギリスに滞在できると書かれています。
ただし、待っている間の就労について具体的な記載はありませんでした。
この点は、申請の前に公式ページとご自身のビザ条件で確認してください。
このビザのあと、そのままイギリスに残れますか
Graduate visa は延長できません。
別のビザへ切り替えられる場合があり、例として Skilled Worker visa が挙げられています。
切り替えの条件そのものは、このページには書かれていませんでした。
家族を日本から呼び寄せられますか
Graduate visa の家族は、原則として今の Student visa の dependant だった人です。
ただし、別のビザに切り替えた場合は新しい家族が国外から来られることがある、と書かれています。
例として、やはり Skilled Worker visa が挙げられています。
申請を取りやめたらお金は戻りますか
申請の取り消しを求めること自体はできます。
返金されるのは、UKVI が処理を始めていない場合だけと書かれています。
処理が始まったあとの扱いについては、記載がありませんでした。
オンライン申請が苦手でも大丈夫ですか
公式ページには、オンラインフォームの記入を手伝うサービスの案内があります。
パソコンや携帯の操作に自信がない方、インターネットが使えない方が対象です。
ただし、このサービスで移民に関する助言は受けられないと書かれています。
利用できるのは、イギリス国内でビザを申請する場合だけです。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザのまとめ|向いている人と、そうでない人
向いていると考えられる人
- ✓ イギリスの大学・大学院の学位を、Student visa で修了した方
- ✓ 修了後もイギリスに残って仕事を探したい方
- ✓ 雇用主が決まる前から、現地で動き始めたい方
- ✓ 申請料£937と医療サーチャージを用意できる方
公式には、仕事を探すこと自体が認められた活動として書かれています。
当てはまりにくい人
- ✓ 語学コースだけでイギリスに滞在していた方
- ✓ 修了後にいったん帰国してから申請しようと考えている方
- ✓ 決定を待つ8週間の間に、どうしても出国したい予定がある方
- ✓ プロのスポーツ選手として働くことを目的にしている方
いずれも、公式ページに書かれている条件から読み取れる範囲です。
最終確認は必ず公式ページで
この記事の数字と条件は、2026年9月16日時点の GOV.UK の記載です。
ビザの条件と手数料は変更されることがあります。
申請の前に、Graduate visa の公式ページで最新の記載を確認してください。
査証の発給と入国の可否は、イギリス政府の判断によります。
この段落の一次ソース:GOV.UK「Graduate visa」(2026年9月16日取得)
イギリス 卒業後ビザのこの記事を書いた人について
留学を経験しています
このブログを書いているのは、留学を経験した人間です。
どの学校でどの都市にいたかといった固有の情報は、この記事では書きません。
情報は各国政府と日本の省庁の公式ページから取りました
この記事の事実は、GOV.UK の3ページから取りました。
取得日は2026年9月16日です。
特定の事業者から報酬を受け取っていません
この記事には、留学エージェントや学校への広告リンクを置いていません。
外部リンクは政府の公式ページだけです。
イギリス 卒業後ビザの参考元・出典一覧
この記事で当たったページ
- ✓ GOV.UK「Graduate visa」
- ✓ GOV.UK「Student visa」
- ✓ GOV.UK「Pay for UK healthcare as part of your immigration application」
この3ページ以外の情報は、この記事には入れていません。
取得日はいずれも2026年9月16日です。
情報確認日:2026年9月16日
参考元:GOV.UK「Graduate visa」/GOV.UK「Student visa」/GOV.UK「Pay for UK healthcare as part of your immigration application」
免責:本記事は各国政府および日本の省庁が公開している情報を整理したものです。査証の発給および入国の可否は各国政府の判断によります。条件・手数料・要件は変更されることがありますので、最終的な判断の前に必ず公式サイトでご確認ください。

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